令和7年度合格者が明かす行政書士試験の民法勉強法!債権法の壁を乗り越える戦略

こんにちは!行政書士・土地家屋調査士の淵名です。
行政書士試験の受験勉強、毎日本当にお疲れ様です!順調に進んでいる実感が持てている方もいれば、「覚えることが多すぎて頭がパンクしそう……」と不安になっている方もいるかもしれません。でも大丈夫。正しいコツを掴んで一歩ずつ進めば、必ず実力はついてきますよ!
私は、令和7年度(2025年度)の試験に合格して、令和8年(2026年)5月1日に「行政書士・土地家屋調査士ふちな事務所」を開業しました。
実は、つい数ヶ月前までは皆さんと同じように机に向かって、必死にテキストをめくっていた身なんです。つい最近の本試験をリアルに経験しているからこそ、今の試験のトレンドに合わせた「一番新しくて生々しいリアルな情報」をお届けできると思っています。
このブログでは、私が一発合格を掴むまでに実践した「科目別の勉強法」を、実体験を交えながら連載形式で詳しくご紹介しています!
✨ 連載の第1回目はこちら
前回の第1回目では、試験の要となる最重要科目「行政法」の攻略法についてお話ししました。続く第2回目となる今回のテーマは、多くの受験生がその底なしのボリュームに圧倒されて涙する「民法」です。
実は、私はこの民法という科目に対して、他の受験生とはちょっと違うスタートラインに立っていました。それが一体どんなアドバンテージだったのか、そして何を鍵にして合格点をもぎ取ったのか、私のリアルな実体験をベースに余すことなく公開しちゃいます!
1. 行政書士試験における「民法」の重要性と配点
まずは、民法が試験の中でどれくらい大事なのか、サラッと数字で確認しておきましょう。
行政書士試験は300点満点ですが、そのうち民法が占めるウェイトは「76点」!全体の約4分の1を占める、行政法に次ぐ超メジャー科目です。
内訳をパッと表にまとめるとこんな感じになります。
| 出題形式 | 問数 | 配点 |
|---|---|---|
| 5肢択一式 | 9問 | 36点 |
| 記述式 | 2問 | 40点 |
| 合計 | 11問 | 76点 |
ここで絶対に注目してほしいのが、赤字で書いた「記述式」の配点です。
試験全体で記述式は3問(60点分)出るのですが、なんとそのうちの2問(40点分)が民法からドカンと出題されます。つまり、民法でもらえる点数の半分以上が記述式に握られているということになります。
ということは、民法は「なんとなく選択肢から選べる」くらいの浅い知識では全く歯が立ちません。「どんなトラブルが起きていて、誰が誰に、どの法律を使って戦おうとしているのか」を正確に見抜き、自分の手で専門用語を書き下す力が必要不可欠なんです。ここをいかに攻略するかが、運命の分かれ道になります!
2. 私の民法貯金:公務員試験と土地家屋調査士試験の経験
前回の記事で「元公務員だったので行政法のイメージが湧きやすかった」というお話をしましたが、実は民法に関しても、私は完全なゼロからのスタートではありませんでした。過去の経験による、ちょっとした貯金があったんです。
具体的には、昔チャレンジした「公務員試験」と、すでに資格を持って実務をやっている「土地家屋調査士試験」の2つで、民法をがっつり勉強したことがありました。
特に、私のような土地家屋調査士にとって、不動産の登記や境界を扱う「物権(所有権や抵当権など)」は日々の仕事で触れまくっているホームグラウンドです。法律の基本ルールである「総則」や、相続に関わってくる「親族・相続法」についても、調査士の受験生時代に一通り頭に叩き込んでいました。
これだけ聞くと、「えっ、じゃあ民法なんて最初から楽勝だったんじゃないの?」と思われるかもしれませんよね。でも現実はそんなに甘くなかったんです……。ここに、私が大苦戦した最大の「落とし穴」が潜んでいました。
3. 合格への最大の鍵:手つかずだった「債権法」の壁をどう破るか
確かに「総則」「物権」「親族・相続」は親しみやすかったのですが、土地家屋調査士試験の民法には大きな特徴があります。それは、契約のルールや損害賠償などを扱う「債権法」の分野がほとんど出題されない、という点です。
そのため、私の債権法の知識はほぼゼロ。公務員試験のときにチラッと触れた記憶は、完全に霧の彼方へ消え去っていました。
ところが、行政書士試験の民法では、この「債権法」が牙をむいてきます。毎年たくさん出題される上に、配点の高い記述式でも「契約不適合責任」や「詐害行為取消権」「危険負担」といった、債権法のど真ん中から狙われるケースがめちゃくちゃ多いんです。ここから逃げるわけにはいきません。
つまり、私にとっての民法攻略は、「知っている分野(総則・物権・親族相続)をサクッと呼び戻しながら、完全な未開の地である『債権法』の壁をどう乗り越えるか」という一点にかかっていました。
範囲がとにかく広い民法ですから、戦略を間違えて債権法の沼にハマってしまうと、他の科目を勉強する時間がなくなって自滅してしまいます。「どうやって効率よくモノにするか」、これが本当にプレッシャーでした。
4. 私が合格のために使い倒したテキスト・問題集
未着手だった債権法をマスターし、民法で確実に合格点をもぎ取るために私が選んだのは、前回紹介した行政法と全く同じシリーズです!
あれこれいろんな教材に浮気するのではなく、「信じた一冊をボロボロになるまで愛し抜く」というスタイルで、早稲田経営出版の『合格革命』シリーズに絞り込みました。
インプットの絶対的な相棒です。民法は人間関係の理解が命ですが、このテキストは「AさんがBさんに土地を売って、それをBさんがCさんに転売しちゃって……」みたいな複雑な事例が分かりやすいイラストで図解されていて、視覚的にスッと頭に入ってきました。
一肢ごとに○×で解いていく、アウトプットの主軸です。膨大な過去問のエッセンスがぎゅっと凝縮されているので、知識の穴を埋めるために何周も何周も回転させました。
配点の高い記述式を確実に仕留めるための必須アイテムです。民法特有の「どんな要件が揃えば、どんな効果(請求)ができるのか」を自分の言葉で組み立てる訓練にフル活用しました。
ここ数年の民法は、債権法や相続法など大きな改正が続いていて、古い知識のままだと一発で不合格になる怖さがあります。最新の法改正のチェックと、本番での現場思考力を養うために直前期に投入しました。
5. 膨大な民法を攻略する!私が実践した具体的なステップ
それでは、私が実際にやっていた民法の具体的な勉強手順と、それぞれのプロセスでめちゃくちゃ意識していたポイントをぶっちゃけます!
基本的なサイクルは行政法と同じで「テキストを読んだら、すぐに対応する問題集を解く」の徹底ですが、民法はただ暗記するのではなく「中身の意識」をガラッと変えるのがコツです。
テキスト読み込み(「ドラマの相関図」と「ルールの理由」を掴む)
民法のテキストを読むとき、文字だけをボーッと追うのは絶対にNGです。民法は「人と人とのリアルなトラブルを解決するルール」なので、私は次の2点をいつも脳内で妄想しながら読んでいました。
- 登場人物の相関図をイメージする(余白に描く)
「Aさん(売主)」「Bさん(買主)」「Cさん(だまして手に入れた悪いやつ)」が出てきたら、誰が誰に向かって「金を払え!」とか「土地を返せ!」って叫んでいるのか、利害関係を一つずつ整理しました。 - 「なんでこのルールがあるの?」という理由(趣旨)を納得する
例えば、「だまされて土地を売っちゃった人(かわいそうな被害者)」と、「何も知らずにその土地を買った人(善意無過失の第三者)」のどっちを勝たせるべきか?という問題。法律が「取引の安全性」と「当事者の落ち度」のバランスをどうやって取ろうとしているのか、その理由に「なるほどね〜」と納得しながら進めるのがポイントです。
特に苦手だった「債権法」の分野は、完全な初学者になったつもりで、理解できるまでかなりじっくり時間をかけました。逆に、仕事で慣れていた「物権」などは確認程度にサラッと流すことで、勉強時間のバランスをうまく調整していました。
肢別問題集をぶん回す(「×の理由」にトコトンこだわる)
テキストを読んだら、すぐに『肢別問題集』でアウトプットです。ここで私が自分に課した一番大事なルールは、「ただ○×が当たっただけで満足しないこと」でした。
民法の問題集って、何度も解いているうちに「あ、この問題は確か×だったな」と、問題の見た目で答えを覚えちゃうんですよね。でも本試験では、事例の設定をちょっとだけ変えて意地悪してきます。
だからこそ、問題を解くときは毎回、
「この選択肢が×なのは、〇〇っていう条件が足りないから!」
「これが〇なのは、最高裁判所の判例が〇〇っていう理由で認めているから!」
という風に、「なぜその答えになるのか」のロジックを頭の中(または口頭)で説明できるかどうかに徹底的にこだわりました。
理由をうまく説明できなかった問題は、たとえ○×が合っていても容赦なくチェックをつけて、テキストの図解に逆戻り。この「理由にこだわる泥臭い往復」を繰り返したおかげで、民法の足腰が爆発的に鍛えられました!
記述式対策へ突入(「要件」と「効果」を紙に書き殴る)
肢別問題集の正解率が安定してきたら、いよいよ満を持して『記述式問題集』の出番です!先ほどお伝えした通り、ここで点数を稼げるかどうかが合否に直結します。
私が記述式を攻略するためにやったアプローチはこの2つです。
- 「誰が・誰に・どんな条件で・何を言えるか」をパターン化する
民法の記述式で聞かれるのは、突き詰めると「要件(条件)」と「効果(請求できる中身)」です。たとえば、留置権の成立要件(①その物に関して生じた債権か、②弁済期が来ているか、③不法行為から始まった占有じゃないか)といった、記述に狙われそうな重要キーワードを、40字前後の塊として裏紙に何度も書き殴って暗記しました。 - 出題予想を立てて山を張る!
記述式って、過去数年以内に出たテーマが連続して出ることはほぼありません。なので、私は過去5年分の出題テーマをリストにして「まだ出ていないAランクのテーマはどこだ?」「去年は総則から出たから、今年は債権のあそこが怪しいぞ……」と分析しました。そして、そのマークした未出題テーマの問題を重点的に狙い撃ちして、書く特訓を重ねました。
記述式の勉強をガチでやると、択一式の問題を解くときにも「あ、これはあの記述の要件を細かく聞いてきてるんだな」と深い理解につながるので、相乗効果が凄まじかったですね。
直前予想模試の活用(初見のパニックをコントロールする)
本番が近づいてきた直前期には、『直前予想模試』をフル活用しました。
民法の模試を解くときに一番意識していたのは、「見たことない複雑な問題が出てもパニックにならない訓練」です。本番の民法って、一見すると「なんだこれ!?」と思うような、ドロドロに複雑な人間関係の事例が出たりします。
どれだけ問題文が長くても、まずは落ち着いて余白に「A・B・C」の相関図を描くこと。そして、自分の引き出し(テキストや肢別で鍛えた基礎知識)の中から、どれを当てはめれば解決できるかを冷静に考えるシミュレーションを繰り返しました。
もし解説を読んでも宇宙語にしか見えないような、学者レベルのマニアックな判例問題が出た場合は、行政法のときと同じです。「これは本番でも誰も解けないから、思い切って捨てる!」と割り切って、基本問題を絶対に落とさない感覚を研ぎ澄ませていきました。
6. まとめ:民法を味方にできれば、合格はもう目の前!
今回は、私の合格体験記の第2回目として、行政書士試験のもう一つの大きな山である「民法」の勉強法をお届けしました。
- 民法は配点76点のうち、なんと40点分が「記述式」から出る超ウルトラ重要科目!
- 範囲がとんでもなく広いので、自分にとっての「得意分野」と「対策が必要な分野(私の場合は債権法)」をしっかり分けて、時間の使い方を戦略的に決める。
- 教材は『合格革命』シリーズに絞り、人間関係のイメージと「なぜこのルールがあるのか(理由)」を常に納得しながらテキストを読む。
- 問題集を解くときは、○×だけでなく「なぜその答えになるのか」を自分の言葉で説明できるまで繰り返す。
- 記述式は「要件と効果」をセットで暗記して、過去の傾向から「次に狙われそうな未出題テーマ」を狙い撃ちで書く特訓をする。
民法は、行政法のように「暗記すればその場ですぐ点数が跳ね上がる」という即効性のある科目ではありません。勉強を始めてしばらくは、霧の中をずっと歩いているような手応えのなさを感じることも多いと思います。
でも、諦めずに事例の図を描いて、法律のロジックを丁寧に追いかける地道な作業を続けていくと、ある日突然、すべての知識が一本の線でつながる瞬間が来ます。初見の問題に対しても「あ、法律的にはこう解決すべきだな」という法律家としての視点が見えてくるんです。その領域に達したら、合格はもう目の前ですよ!
受験生の皆さん、ボリュームの多さに圧倒されず、一歩ずつ着実に民法という広い大地を踏みしめて進んでいってくださいね。応援しています!
📅 次回予告
不定期連載の次回は、すべての法令科目の土台であり、独特の考え方や判例の深い理解が求められる「憲法」、またはその他の科目について振り返る予定です。
民法や行政法とはまた違ったアプローチが必要になる面白い科目ですので、どうぞお楽しみに!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
行政書士・土地家屋調査士の淵名より
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