未登記の建物には要注意-隠れたリスクと早期登記のメリット
こんにちは!愛知県新城市の土地家屋調査士、淵名です。今回は未登記の建物が抱えるトラブルと、速やかに登記すべき5つの理由を詳しく解説します。
1. 未登記建物の主なリスク
建築後に登記をしないまま放置すると、次のような深刻なトラブルを招く恐れがあります。
リスク | 具体例 |
---|---|
所有権不明 | 売買や相続時に権利関係が不透明になり、取引が中断する |
融資利用不可 | 住宅ローンやリフォームローンが借りられず、資金調達に支障が出る |
税務トラブル | 固定資産税が未課税扱いとなり、後から高額な追徴課税を受ける可能性 |
保険加入制限 | 火災保険や地震保険への新規加入が困難になる |
リフォーム停止 | 増改築の際に再登記が必要となり、工事がストップする |
2. 登記する5つのメリット
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所有権の証明
登記によって法務局の公的記録に登録され、第三者に対しても確実に所有権を主張できます。 -
売買・相続の円滑化
売却や相続時に登記簿を参照できるため、取引や手続きがスムーズに進行します。 -
融資利用が可能
登記された不動産は担保価値が認められ、住宅ローンやリフォームローンの審査通過率が高まります。 -
税務リスクの回避
正しく固定資産評価が適用されることで、追徴課税のリスクを未然に防止します。 -
保険・リフォームの自由度
火災保険や地震保険の加入、増改築手続きがスムーズに行え、不測の出費を抑制できます。
3. 登記手続きの流れ
- ① 事前相談:土地家屋調査士に相談し、必要書類を確認
- ② 現地調査・図面作成:建物の現地調査と建物図面の作成
- ③ 申請書作成:登記申請書・委任状など必要書類を作成
- ④ 法務局へ提出:申請先の法務局に書類を提出し、登記完了を待つ
- ⑤ 登記完了証受領:登記完了後、登記完了証(謄本)を受領し手続き完了
※費用は建物規模や地域によって異なりますが、5万円~が目安です。
4. 法的義務と罰則
不動産登記法では、建物を新築・増築した場合、1か月以内に登記申請を行う義務があります。申請を怠ると、過料(数千円~数万円)が科されることがあるため要注意です。
5. まとめ&ご相談案内
未登記建物は所有権不明や融資不可といった大きなリスクを抱えています。早期に登記を行うことで、権利保全・資金調達の確実性・税務リスク回避など、多くのメリットが得られます。
登記手続きは専門家に依頼すると安心・確実です。愛知県新城市・東三河地区での測量・登記は、ぜひ淵名事務所へご相談ください。