令和7年度行政書士試験を振り返る③(問41から60 多肢選択式から基礎知識まで)

こんにちは!
愛知県新城市で土地家屋調査士を務める淵名大輝(ふちな だいき)です。

前回の記事で、今年度の行政書士試験の問題の振り返りをしています。

前回の記事はこちらこちらから

今回は、第3弾として、問41から60 多肢選択式から基礎知識 の振り返りをします。

下記の構成で振り返っていこうと思います。

  • 問題のテーマ
  • 問題の内容
  • 問題に対する個人的な見解や印象
  • 私の回答:試験当日に選択した選択肢や記述内容
  • 解答(速報ベース):各予備校が公表している解答速報に基づく正答
    なお、正答については、予備校の速報を参照しております。正式な正誤判定は、後日行政書士試験研究センターから公表されるものをご確認ください。

1.問題㊶から㊸(多肢選択式)

問題41 旧優生保護法に関する問題(憲法)(2/4)

憲法における旧優生保護法判決に関し、妥当な選択肢を選ぶ問題でした。最新の違憲判決として、各予備校やテキスト等で予想が合ったテーマでした。私もこの判例について対策していたものの、知識が不十分であり、イ以外は悩んでしまいました。最終的に、ア 利益(1)、イ 身体への侵襲(10)、ウ 個人の尊厳(19)、エ 立法目的達成手段(17)と解答し、イとウが正解、アとエが不正解でした。

問題42 横出し、上乗せ条例に関する問題(行政法)(3/4)

行政法における条例の横出し、上乗せに関する基準に関し、妥当な選択肢を選ぶ問題でした。テーマとしてはややニッチではありますが、問われていることは比較的基礎的な内容でした。アとイで悩み、どちらかは確実に6 目的が入るだろうと思い、最終的に、ア 目的(6)、イ 目的(6)、ウ 矛盾抵触(19)、エ 地方の実情(16)と解答し、イ、ウ、エが正解、アが不正解でした。

問題43 在外邦人国民審査権訴訟に関する問題(行政法)(4/4)

行政法における在外邦人国民審査権訴訟に関し、妥当な選択肢を選ぶ問題でした。多肢選択式で頻繁に登場する「~的」や「~判決」など、受験生が悩むポイントが含まれた問題でした。判例知識と、行政事件訴訟法に関する理解力が問われましたが、注意深く文章を読み、ウ以外は自信をもって解答できました。最終的に、ア 公法上の法律関係(4)、イ 棄却すべきもの(11)、ウ 確認判決(20)、エ 有効適切(15)と解答し、全て正解でした。

2.問題㊹から㊻(記述式)

この3問については、採点基準の判断が出来ず、明確な点数は試験結果が届いて初めて知ることが出来ます。

この記事においては、TACで公表されている本試験講評での採点基準に沿って点数を記載します。

令和7年度本試験講評(TAC)

問題44 行政事件訴訟法に関する問題(行政法)

行政事件訴訟法において、①「主張しようとする瑕疵がどのようなものか」②「Ⅹは誰を被告として」③「どのような抗告訴訟を提起すべきか」の3点が問われました。(TAC 令和7年度本試験講評より引用)②の判断は易しめ、③は少し悩むところですが、問題文に「裁決」が主題ということを判断できれば、①は、理解しているがアウトプットは難しい という感想です。私の解答は「棄却裁決に係る手続上の瑕疵が違法なものであり、Y市を被告として、裁決取消訴訟を提起すべき。」とし、Y氏を被告で6点、裁決取消訴訟で6点、 計12点/20点 といったところでしょうか。

問題45 表見代理に関する問題(民法)

民法総則において、表見代理に関する問題でした。権限外の行為の表見代理が類推適用されるのはどのような場合か(TAC 令和7年度本試験講評より引用)というテーマで、AとBは夫婦 という条件を読み取り、日常家事に関する問題と把握するところがポイントでした。私はこの部分を取り違えてしまったため、道筋が大きくそれた回答になりました。解答は、「AからBに代理権が授与されていないことにつき、Cが善意無過失である場合に認めている。」としましたが、「日常家事に関する法律行為の範囲内」「正当な理由がある場合」が解答のポイントのため、ここは0点/20点でしょう。

問題46 事務管理に関する問題(民法)

債権において、事務管理に関する問題でした。記述でこのテーマが出ることを予想できた人は少なかったと思います。事例を読んで、①事務管理②不当利得③不法行為 いずれの内容であるか判断できたかが一番の分かれ道だったと思います。解答は「事務管理に基づき継続しなければならず、有益費としての性質を有する者としてBへ請求できる。」とし、事務管理で10点、有益費は0点かなと(有益費と有益な費用は定義が異なる。有益な費用は条文上の表現であり、別解は無いなどの講評もあり、今回の試験において一つの話題として上がっています。よって、10点/20点 でしょうか。

3. 問題㊼から60(基礎知識)

問題47 日本の住民投票に関する問題(政治)(〇)

日本の住民投票に関して、妥当な肢を選ぶ問題でした。1、3、4について知っている受験生はほとんどいないと思いますが、「事例はない」という言い切りは多くの場合×であり、選択肢も、実施されていそうな内容だったことをもって判断し、肢5はニュースにもなっており、地方自治法の仕組みから考えても×と判断でき、消去法で2を選択し、正解でした。

問題48 日本の政党と政治に関する問題(政治)(×)

日本の政党と政治に関し、妥当でない肢を選ぶ組み合わせ問題でした。ア、イ、オはテキストにありそうな内容、ウトエは政党に関する知識を持っているか、が問われました。なぜかエを自信満々で×としてしまい、他の肢についての検討がおざなりになってしまったことが不正解の原因です。4と解答し、正解は2でした。

問題49 日本の米価に関する問題(経済)(×)

日本の米価に関し、妥当な肢を選ぶ問題でした。今年話題になったテーマであり、時事問題において出題予想がされていると考えると、対策をしておくべきでした。自信を持って解答できた肢は無く、最後は運頼みで1と解答しましたが、正解は3でした。

問題50 自由貿易体制と関税に関する問題(経済)(〇)

自由貿易体制と関税に関し、妥当でない肢を選ぶ問題でした。このテーマはテキストでも取扱いがあるため、テキストレベルの肢の判断は容易でした。解答となった肢については、知っていたため自信をもって解答できました。私は2を選択し、正解でした。

問題51 経済用語に関する問題(経済)(×)

経済用語に関し、妥当でない肢を選ぶ問題でした。テキストに取扱いのある分野とは言えますが、肢の内容は細かい知識を問うものであり、難しいと感じました。大学の講義や公務員試験での経済学において学習するレベルだと思います。私は1を選択し、正解は3でした。

問題52 ジェンダーと平等に関する問題(社会)(〇)

ジェンダーと平等に関し、妥当でない肢を選ぶ問題でした。いつかの過去問でも類似の分野で出題があったかな?と思います。肢1から4は細かな知識を問われており、判断することは難しいですが。正解である肢5についてはテキストにそのまま載っている内容であったため、この肢のみで解答することができました。私はを選択し、正解でした。

問題53 行政書士法に関する問題(〇)

行政書士法に関し、妥当でない肢を選ぶ組み合わせ問題でした。アとイは確実に判断できず、〇である可能性が高いと見ていったん保留としましたが、ウとエは簡単に誤りと判断できたため、私は5を選択し、正解でした。

問題54 戸籍法に関する問題(〇)

戸籍法に関し、妥当でない肢を選ぶ組み合わせ問題でした。全肢が基礎的な内容であったため、易しい問題だと思います。私は2を選択し、正解でした。

問題55 ディープフェイクに関する問題(情報)(〇)

ディープフェイクに関し、妥当でない肢を選ぶ問題でした。この言葉自体、なんとなく知っているレベルでありましたが、全肢を検討したところ、明らかに肢3のみが誤っていると判断できたため、3を選択し、正解でした。

問題56 近年の投資詐欺に関する問題(情報)(〇)

近年の投資詐欺に関し、誤っている肢を選ぶ問題でした。肢3から5は迷わず解答できましたが、1と2で悩みました。肢1について、高齢者は?と思い、誤りの可能性が高いと考え、肢1と解答し、正解でした。

問題57 個人情報保護制度に関する問題(情報)(〇)

個人情報保護制度に関し、妥当な肢を選ぶ問題でした。テキストレベルの基礎的な問題であり、解答は易しかったと思います。私は5を選択し、正解でした。

問題58 空欄補充に関する問題(文章理解)(〇)

文章理解のうち、空欄補充の問題でした。個人的に、ⅢとⅣの判断に自信があったため、それらを基点として残りの選択肢を検討しました。私は4を選択し、正解でした。

問題59 脱文補充に関する問題(文章理解)(〇)

文章理解のうち、脱文補充の問題でした。ⅢとⅤの判断に自信があったため、それらを基点として残りの選択肢を検討しました。私は4を選択し、正解でした。

問題60 脱文挿入に関する問題(文章理解)(〇)

文章理解のうち、脱文挿入の問題でした。脱文挿入は例年出題されますが、そのなかでも少し変わった形式だったと感じました。全肢の違いを判断し、後述の内容と意味が通じる内容を選択するという問題だと判断できてからは、判断に困らず解答できました。私は1を選択し、正解でした。

4. まとめ

3部シリーズの第3弾として、全60問のうち、問41から問60まで振り返りました。

問41から60は、①1問の配転は小さいものの、対策が不十分な場合大コケしてしまう多肢選択式②3問で60点を占める記述式問題③法令科目に比べ対策が難しいことに加え、全14問中6問以上正答できないとその時点で足切りとなる基礎知識という、合否に直結する分野であるため、試験中、自己採点時においてナーバスになりました。

記述式はいい結果とは言えないですが、その他の分野については悪くない結果を残すことが出来たと感じております。

甚だ簡単ではありますが、これにて、全問振り返りを完了しました。私の所感を中心として振り返りをしてきました。

目標としていた、択一式のみでの合格点獲得を達成することができたことが一番の嬉しさであるとともに、ほっとしています。

最終的な結果は、令和8年1月28日(水)、一般財団法人行政書士試験研究センターのホームページにて発表があります。その日を楽しみにしつつ、結果を待ちたいと思います。

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