土地家屋調査士が語るCADの選び方と実務のリアル|主要ソフトの特徴と使い勝手を主観で丁寧に解説します

土地家屋調査士の仕事は、現場で測量して終わりではありません。

むしろ、測ったデータを「誰が見ても分かる図面」に落とし込む作業こそ、実務の中でも特に重要な工程です。

地積測量図や現況測量図は、法務局に提出するだけでなく、依頼者にとっても“土地の姿を理解するための大切な資料”になります。そして、その図面を作るために欠かせないのが CAD(キャド)。「Computer Aided Design」の略で、簡単に言えば 図面を正確に、効率よく描くためのソフト です。手書きではどうしても限界がある作業を、CADは正確かつスピーディーに処理してくれます。

⚠️ 最初にお伝えしておきたいこと

この記事の内容は、あくまで私(ふちな事務所)の主観に基づくものです。私は新城市・東三河で実務をしている土地家屋調査士ですが、地域や事務所のスタイルによって「使いやすいソフト」は変わります。

  • 他の調査士さんは違う意見かもしれない
  • 私の理解が100%正しいとは限らない
  • あくまで“現場で使っている調査士のリアルな声”

という前提で読んでいただけると助かります。

2. 土地家屋調査士がよく使うCADソフト(種類 × メーカー)

土地家屋調査士が使うCADは、一般の建築CADとは少し違い、測量データとの連携・座標管理・登記図面の作成 に特化したものが多いです。

ここでは、私が実務で触れてきた、あるいは周囲の調査士がよく使っているソフトを「種類(製品名) × メーカー」 の形で紹介します。それぞれの特徴は公式情報に基づきつつ、私の主観も交えてお伝えします。

■ Trend-One(トレンドワン)|福井コンピュータ株式会社

福井コンピュータが提供する、測量CADと登記CADを統合したソフトです。測量成果の作成から登記図面作成までを一元化できるよう設計されており、土地家屋調査士の実務に必要な機能が幅広く搭載されています。

【主な機能】

  • 測量CAD・登記CADの統合
  • 座標計算・面積計算
  • 地積測量図・現況測量図の作成
  • 公図トレース
  • PDF出力
💬 私の主観:
調査士向けに作られている安心感があり、作業の流れが自然で扱いやすいです。サポートも丁寧で、実務で困ったときに助かる場面が多い印象です。「調査士としての仕事をしっかり支えてくれるCAD」という感覚があります。

■ Wingneo® INFINITY(ウィングネオ インフィニティ)|アイサンテクノロジー株式会社

アイサンテクノロジーが提供する、測量CADとGISを統合したソフトです。測量から図面作成までをトータルに支援する統合型CADとして位置づけられています。

【主な機能】

  • 測量データの取り込み・座標処理
  • 地積測量図・現況図などの図面作成
  • 測量機器(トータルステーション等)との連携
  • GISとの連携機能
  • 3D表示や解析機能
💬 私の主観:
測量機器との連携が強く、測量から図面まで一気通貫で作業したい調査士に向いている印象です。「測量会社寄りのCAD」というイメージを持っている調査士さんも多いです。

■ TOWISE(トワイズ)|ニコン・トリンブル株式会社

ニコン・トリンブルが提供する測量CADソフトシリーズです。測量データの処理から図面作成まで対応する製品群がラインナップされています。

【主な機能】

  • 測量データの取り込み・座標処理
  • 図面作成機能(調査士業務にも利用可能)
  • ニコン・トリンブル製測量機器との連携
  • 用途に応じて選べる複数の製品ラインナップ
💬 私の主観:
操作体系が比較的シンプルで、必要な機能をコンパクトに使いたい調査士に向いている印象です。「必要なものだけをしっかり使いたい」という方には合うと思います。

💡 CADの主な機能(共通)

どのソフトにも共通しているのは、次のような機能です。

  • 測量データの取り込み
  • 座標計算・面積計算
  • 地積測量図・現況測量図の作成
  • 公図のトレース
  • 点・線・面の編集
  • PDF出力・法務局提出用レイアウト調整

土地家屋調査士の図面は「正確さ」が命なので、CADは“ただの作図ソフト”ではなく、業務の根幹を支える道具と言えます。

3. 金額について(ざっくりとした相場)

土地家屋調査士が実務で使うCADは、一般的な建築CADよりも高額になる傾向があります。理由は、測量データとの連携や座標計算など、専門的な機能が多く搭載されているためです。

調査士業務に必要な機能を揃えると、おおむね

100万円 〜 200万円程度

になることが多いです。

  • 高機能なソフト(Trend-One、Wingneo)は上の方に寄りやすい
  • シンプルな構成(TOWISEなど)は比較的抑えめ

ただし、構成・オプション・サポート体制によって大きく変わるため、最終的には事務所の業務内容に合わせて選ぶことが大切です。

4. 私が使っているTrend-One(福井コンピュータ)の使い勝手(主観100%)

ここからは完全に私の主観です。「ふちな事務所はこう感じている」という話なので、他の調査士さんとは違う意見かもしれません。

私は Trend-One(トレンドワン) を使っていますが、正直に言うと、かなり気に入っています。

① 調査士向けに作られている“安心感”

地積測量図・現況図・求積図など、調査士が日常的に作る図面が最初から想定されているので、作業の流れが自然でストレスが少ないです。

② 座標計算が分かりやすい

測量データを取り込んで、「座標 → 線 → 面 → 図面」という流れがスムーズ。「計算が合っているかどうか」が視覚的に分かるので、実務での安心感が段違いです。

③ サポートが丁寧

困ったときに電話で相談できるのは本当に助かります。調査士の実務は“現場で詰まると一気に進まない”ので、サポート体制はかなり重要です。

④ 使い慣れると作業スピードが爆上がり

最初は覚えることが多いですが、慣れてくると「図面作成の時間が半分になった」と感じるほど効率が上がります。実務のスピードが上がると、依頼者への対応も早くなり、結果として信頼にもつながります。

5. まとめ

土地家屋調査士にとって、CADは“ただのソフト”ではなく、業務の質とスピードを左右する相棒のような存在 です。

  • 図面作成は調査士の根幹
  • CADはそのための必須ツール
  • ソフトごとに特徴や価格帯が違う
  • 最終的には「自分の業務スタイルに合うか」が大事
  • 私はTrend-Oneを愛用している(主観です)

この記事はあくまで私の経験と主観に基づくものなので、「絶対にこれが正しい」というつもりはありません。ただ、これからCADを選ぶ調査士さんや、調査士の仕事に興味がある方の参考になれば嬉しいです。

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